君はシュンケルを知っているか
シュンケル。それはシュークリームを食べてユンケルを飲むという謎の行為。
機序はあまり詳しく理解していないが、ブドウ糖とビタミンB群とカフェインを同タイミングで摂取すると集中力が大変なことになるらしい。
参考にしたのはこの記事。
わりと入手難易度も低いため、この情報を日々お世話になっているフォロワーから得た私は早速翌日試してみることにした。
奇しくもその「翌日」は水曜日であり、水曜日といえば午後から激務の日である。
社内に入っているコンビニを早朝物色し、シュークリームとユンケルを無事に入手。
意外にもシュークリームはクソデカサイズだったし、ユンケルは1本1本箱に入れられた謎の高級仕様だった。後にわかることだがこのユンケルは箱を開けるとプラスチックケースに包まれ厳重に保管されていた。普通の平和そうな値段のユンケルはなかった。
合計して四捨五入800円くらいが飛んだ気がするが人体実験の費用としては安い。
私は購入した商品を事務所の冷蔵庫に入れて午前中の業務に励んだ。
時は流れ昼休みである。
冷蔵庫から例の物品を回収して自家用車へと向かう。
※私は事務所の外で仕事をしているので事務所は「おめーの席ねーから」状態なので昼休みは自家用車内で過ごしている。
普段諸般の事情から昼食はソイジョイ1本と小さいペットボトルのアイスココアやミルクティーなのだが、今日はクソデカシュークリームとユンケルである。
わりとクソ暑い気温の中でまずはシュークリームを開封して口に運ぶ。
普通に美味しいと思いながら食べ進めたのは半分ほどで、残り半分はわりと根性で完食した。多い…美味しいけど普通に…多い……
ソイジョイだけを食べ続ける日々を送っていたせいか、というかそれ以前に飲み物以外絶食する生活を数か月送っていたせいなのか、一度にクソデカシュークリームを完食するのはかなり難易度の高い行為となっていた。
それでもどうにかシュークリームを食べ終えてユンケル箱を開封する。
厳重な梱包から顔を出したユンケルは驚くほど小さなサイズだった。
なんとなくだがラベルを完全に剥がして洗って乾燥させると小学校高学年女児が喜びそうだなと思うくらいには小さくて細いデザインである。
わかる人にはわかるだろうが、小学校高学年女児というものは何故か個人経営の雑貨屋で売られている試験管とかアロマ用の茶色の瓶が好きになるのだ。
ユンケルはわりと飲みやすい味だった。ケミカルパイナップル味、私は好き。
さてシュンケルを摂取したところで私は車を降りて会社へと戻った。
結論から言えば気づかない間にものすごく集中して、気づけば定時を迎えていた。驚くべきことに残業もしなかった。
シュンケルを摂取することで仕事スイッチが入る、という感じではなかった。
何故なら私は毎朝コンサータを服薬しているのでそもそも日中は仕事スイッチはオンの状態である。
どちらかというとアクセルべた踏みとか、加速装置を搭載とかそんな感じだった。
「気づけば定時」と書いたが、別に記憶が飛んでいるわけではない。
やるべきことは全ておこない、ふと一息ついて時計を見たら17時12分になっていた。
なので過集中とかそういうものでもないので安心してほしい。
反動についてだが、シュンケル摂取から6時間、12時間、24時間と経過したが特に何もなく普通に過ごした。
この日は夜更かししてしまったが翌日である今日は寝坊することもなく、仕事はいつも通りに終わった。
そしてこれを書いている今、死にかけている。
とても眠い。あまりにもラリラリ。
最初は抗不安薬を飲んだからかとも思ったが、別にベンゾ系の抗不安薬とはいえ何度か飲んだことがある頓服薬だし、今までにこれを飲んで急激に眠くなるようなことはなかった。
だが今とても眠いのだ。
おかしいと思ってふと思い出す。シュンケルの反動のことを。
そろそろこの記事を書き上げてしまおう。
パソコンの冷却ファンが音を立てている。まるでディスク100%状態に陥っている時のような音を。
しかしCPU使用率を100%にしたところで私を止められはしない。
いや、そんな!メモリ100%とは何だ!窓に!窓に!