diediediekirai

通院記録

舌ピアス(センタータン)経過まとめ

舌ピアスを開けてから落ち着くまでの記録まとめ。
果たしてこれがどの程度人類の役に立つのかは謎だが、創作活動から実際のピアッシングまで何かの役に立てばいい。
二度と開けないと思うので今後の自分の備忘録を兼ねて改めて完全版としてまとめる。

 

 

 

■初日(開けた当日)
当然ながら普通に痛い。痛みが引くということは1秒もなかったので就寝して意識を失うまで常に痛かった。
まずこの日は食事が難しかった。後にわかることだが10秒チャージの例のアレは「吸う」という行為ができないため実は食べられない。
食べるためには手でぎゅってして口の中に出すか、スプーンに出してから口の奥に入れると食べられる。が、初日に食べるのはおすすめしない。特に痛みに弱い人はやめたほうがいい。
そもそも水を飲むことが難しい。
熱湯はもちろん飲めないが冷水も何故か飲めない。口に含むと刺激で舌がびくっとするのだがそれが普通に痛い。常温の水を少量、下の裏に入れて飲みこむと水は飲める。これ以外の飲み方では何も飲めない。
当然ながら少量しか摂取できないので冬でなければ脱水症状で死んでいた。全人類絶対に夏に舌ピアスを開けるのはやめたほうがいい。
就寝前にふと妙に舌の上のボールの存在を如実に知覚していることに気付き、鏡を見て見るとめっちゃ腫れている。シャフト14ミリのものをスタジオのお兄さんは使ったらしいけどまるで余裕がない。みっちみち。大丈夫なのか心配になりながらロキソニンを一度に2錠飲んで就寝。歯医者のホームページに痛みがひどいときは一度に2錠飲めと書いてあった。
ちなみにノンアルコールのデンタルリンスを使い始める。歯磨きは恐怖のあまりできなかった。

 

 

 

■二日目(開けた翌日)
午前三時に尿意で目が覚めたのでついでに鏡で見たところ腫れ方は変わらずだがキャッチが埋まることもなくどうにか生存したらしい。
歯磨きは歯磨き粉なしの状態で恐る恐る開始。デンタルリンスは水以外のものを口に入れるたびに使用。
相変わらず何も食べられないが昼過ぎに急に舌が楽になり、水を飲んでもどうにか無痛で飲みこめるようになる。水を口に含んだ後、舌を下側の前歯の裏側にそっとくっつけるようにして飲み込むと嚥下した時に舌が動かないことが判明する。
熱いものや刺激物が食べられないため、冷ましたホットミルクを飲んでみるとどうにか無痛で飲めた。酪農家と牛に感謝。
夕飯はかなり薄めに作っただし汁。普通においしい。薄めに作ったのでしみることもなかった。ほぼお湯。ロキソニンは朝と就寝前に1錠ずつ飲んで寝た。
なお、相変わらず舌はぱんぱんである。

 

 

 

■三日目(開けた翌々日)
意識が覚醒すると同時に反射のように舌が動いて痛い。
水は飲めるようになったので好きなだけ水を飲む。
さすがに三日目となると空腹がやばいし味がするものが食べたくなってくる。
部屋にあった細い棒状のスナック菓子を試しに口の中に入れてみる。舌下左側に入れてもそもそと食べてみると意外と大丈夫だった。
三日ぶりに食べるしょっぱいものが本当においしい。スナック菓子って神の食べ物かと思いながら目から涙がこぼれてしまう。
この日から食事を一応再開する。
お昼は素麺を食べた。前日と同様の濃度の極薄だし汁に柔らかめに茹でた素麺を入れて食べた。まだぎこちないがどうにか食べれる…というか丸呑みできる。
ここから食事を再開したのである程度定期的にキャッチが緩んでないか確認をしないといけない。
鏡を見て舌を前に出して見ると相変わらず腫れているが1ミリほど余裕があるように見える。どうにか頑張って手でネジを締め直したが普通にぎちぎちに締まっていた。
多分スタジオで開けてもらうと最初からかなりきつく締めてくれるので緩むことってそうはないのではないか。スタジオで使うピアスは大抵インターナルだし。
晩御飯はお粥。味付けは味の素だけなのでかなり薄い。
ここから歯磨きは歯磨き粉を使ってゆっくり磨くようになった。痛いというわけではないのですっきり爽快クールミントなものを使っていたのでなんか…しみる…
この日もロキソニンは朝晩1錠ずつ。

 

■四日目
YouTubeで舌ピアスを開けてみた動画とか経過観察動画によると、この辺りから喋れるようになったり腫れが引いてくる人が多いがそんな気配がまったくないのでちょっと焦り始める。
初心に返って刺激物は一切避け、水と流動食を食べることにした。だいたいクソデカプリンとかヨーグルトで飢えを凌ぐらしいので用意する。
さすがに固形物を経由してるのでもうプリンやヨーグルトくらいはどうということはない。
バニラヨーグルトが死ぬほどうまい。
ちょっとずつ喋れるようになってきたが滑舌は死んでいる。サ行、タ行、ナ行がどうにも怪しい。
この日から歯磨きは普通の速度で行うようになる。
ロキソニンは朝晩1錠ずつ服薬。痛みはないんだけど消炎効果狙い。

 

■五日目
もはや腫れているのか実はそうではないのかがよくわからなくなる。とりあえず日々の比較のために写真を撮ってみた。
さすがに痛みはもうほとんどなくなる。
相変わらず滑舌が絶望的。翌日人と会って話すので心が死んでいく。
食事はこの日もプリンとヨーグルト。
プリンだけでお腹いっぱいになるわけないだろと思うが意外にも満腹になる。食べる時間が元々の30倍くらいかかるので満腹中枢がちゃんと仕事をして半分ほど食べるとわりと「あれ?お腹いっぱいかもしれん」となる。
YouTubeの動画を検索しながら本当にこれ一週間で落ち着くのか?今日で五日も経つんだが?と思いながら過ごす。
ロキソニンは朝晩1錠。ロキソニン、早く仕事してくれ~~~~~~~~!!!!

 

■六日目
ついに人と会う日が来てしまった。
舌ブラシを使うと舌苔が面白いように取れる。
スタバに行って暖かい飲み物を飲んだりカフェに行ってお茶を飲んだりしながら時間つぶしにネカフェに入って何気なく鏡で舌を見ると普通にシャフトが激余りしている。舌を前に出すと3ミリくらいは余裕がある。
全然気づかなかったが祈りが神に通じたのかロキソニンが仕事をしたのか腫れがかなり引いたらしかった。
このあと「推しにピアッサーでピアスを開けてもらう」という謎の貴重な体験をしたので舌ピアスの関心が急に低くなる。
夕飯は蕎麦屋さんの温かい蕎麦を食べた。
めっちゃ熱かったし味も濃いめだったけどどうにか食べられた。ピアスに蕎麦が絡まるということはなかったものの、固形物を食べると口の中で結構大回転してるんだなと妙な気付きを得る。舌を思うように動かせないというか、固定された動きなので口内の食べ物があっちこっちに行く。舌の役割ってすごい。
人と会って人と話すという経験をして喋る練習にもなった。サ行は言えるがタ行とナ行が死んでいる。
あと喋るとキャッチが歯に当たってカチカチ言う。
腫れも引いたのでロキソニンは卒業。
デンタルリンスは朝晩のみ。

 

■七日目
怒涛の発音練習。
タ行がうまく言えない場合は事前に「だだだだだだだだだだ」って早口で言うといいらしく暇さえあればだだだだだだ…と言う人類がここに誕生した。
単純にプリンとヨーグルトにはまってしまったのでデザートとして食べていた。
食事はもうほぼ制限はないが米とパンを食べる勇気が出ないのでひたすら麺類を食べる。

 

■八日目(丸一週間)
相変わらず滑舌がどうにも怪しいが仕事でよく発する「お疲れ様でした」「わかりました」等の練習をする。
外食でうどんを食べた。
何故か舌の裏側の例の血管2本のところにクソデカ口内炎ができて殺意が湧く。
シャフト短いのに変えたほうがいいのかこのままのほうがいいのか迷っているうちに日が暮れた。

 

■九日目
休職最終日。滑舌はタ行が最後まで怪しいがまあなんとかなるだろう。
晩飯が激辛ラーメン。不安はあったが特に痛みもなく完食。腫れがぶり返すようなこともなかった。

 

 

舌ピアスを開けてからの経過観察としては以上。
動画とかだともう3日目からよくなってくる人が多いけど、ブログとかまで検索すると普通に十日経っても腫れてる人もいるみたいなので本当に個人差ってすごい。
一週間くらいで食事はできるようになるけど滑舌の問題を考えると二週間ほど見たほうが安心だと思った。

こうして経過まとめを書いている現在は開けてから十三日目だが、普通にだいたい食べられるけど「齧る」という行為が思うようにできないことに気付いた。